【噴水台】接種第1号=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.22 16:15
ワクチンは、医学・社会学・政治学が結合した医社政複合体だ。だからワクチン接種は、社会・政治的問題だ。ワクチン開発は医学に依存しているが、接種は社会的同意を前提とする。構成員が皆、欠けることなくワクチンを接種してこそ集団免疫を形成できるからだ。開発と同じくらい接種が重要な理由だ。このような理由から、XY平面ではx軸がワクチン開発ならば、y軸は接種が担う。
米国内の麻疹(はしか)感染の再拡大は、接種の重要性を雄弁に物語る生きた教科書だ。2000年に麻疹撲滅を宣言した米国だが、ここ数年間、麻疹の感染拡大傾向が顕著だ。親たちの間で麻疹・流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・風疹の混合ワクチン(MMR)が自閉症を引き起こす可能性があるという噂が広がったことから、接種を拒否する事例が増えている。米疾病予防管理センター(CDC)の統計によると、2010年以降、米国内の麻疹患者数は急激に増加している。2019年には麻疹患者が1282人も発生し、2010年以降で初めて1000人を上回った。ただし、昨年は新型コロナのソーシャルディスタンス(社会的距離)確保の影響で患者数が13人に急減した。