大企業トップがいっせいにESGを叫んだが…韓国には「G」がない理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.19 12:06
違う解釈もある。オーナー中心の企業経営環境がガバナンスに対する無対応につながっているということだ。国民(ククミン)大学経営大学のチョン・ムグォン教授は「韓国企業が環境と社会などのように資金を投じれば簡単に変化できる分野に集中しているのが問題」として「機械的に賛成する人の役割に過ぎない理事会と理事および監査の選任過程に対する透明度を高めることができなければ、ガバナンスの側面で高い点数を得ることはできない」と強調した。
実際、ESGの中でガバナンス指数は韓国企業にとってアキレス腱に選ばれる。トップを中心に企業経営が行われ、ガバナンスに関心を持った歴史が世界的な企業に比べて比較的に短い。理事会議長と代表理事の分離が代表的だ。SKグループの持株会社SK㈱が理事会議長と代表理事を分離したのはわずか2年前だ。LGグループの持ち株会社㈱LGもその年、理事会議長と代表理事を分離した。SK㈱は昨年、社外理事を主軸にしたガバナンス委員会を新設したが、まだこれといった改善策を出していない。現代自動車は鄭義宣(チョン・ウィソン)会長が理事会議長と代表理事を兼ねている。