【グローバルアイ】静かな北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.19 11:13
2000年10月、オルブライト米国務長官(当時)が平壌(ピョンヤン)を電撃訪問した。ビル・クリントン大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の平壌会談を準備するための訪朝だった。北朝鮮の核・ミサイル廃棄、米朝修交が次の順番を待っていた。これに先立ち、ワシントンを訪問した北朝鮮のナンバー2の趙明禄(チョ・ミョンロク)次帥は大使館を設ける場所まで調べて行ったという。
しかし、すぐ翌月、すべてが覆された。票の数えなおし訴訟まで行った歴史的大統領選挙で、民主党のアル・ゴア候補は結局政権延長に失敗し、当選した共和党のジョージ・W・ブッシュ大統領は対北朝鮮政策を振り出しに戻した。北朝鮮も出していた切り札をまた懐に収めた。北朝鮮がその時の経験のために米国との交渉をするならば、とにかく政権初期にしなければならないという信念を持つようになったというのが定説だ。