日本の半導体、思い切った投資できるオーナーのリーダーシップも国家戦略もなかった
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.01.31 11:01
1986年、日本の半導体業界は興奮を隠すことができなかった。NECが世界のメモリー半導体部門の絶対強者である米テキサス・インスツルメンツ(TI)を破りシェア1位を記録したからだ。東芝と日立までTIを抜いた。1987年の世界半導体上位10社のうち、NEC、東芝、日立が1~3位を占め、富士通が6位、三菱が9位と日本企業5社が名前を上げ市場を席巻した。
栄光の瞬間は短かった。1993年に再び米国にシェア1位を奪われ、1992年には新生サムスン電子にDRAM分野1位を明け渡した。1990年代の家電市場変化と2000年代のチキンゲームに対応できず日本企業は半導体市場から事実上姿を消した。現在売り上げ基準で世界10大半導体企業のうち日本企業は9位のキオクシア(旧東芝)が唯一だ。