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【コラム】現実否定の危険に陥った北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.29 15:15
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北朝鮮に最も重要な最近の事件は、バイデン大統領の就任でも、第8回党大会で起きたことでもない。その党大会で「起きていない」ことだ。

北朝鮮が直面する2つの問題は徐々に深刻化している。一つは経済難だ。1月22日の国際連合食糧農業機関(FAO)の報告によると、2016-19年、北朝鮮人口の46%が栄養失調状態という。もう一つは新型コロナ感染拡大の可能性だ。これは北朝鮮の劣悪な医療体系で対応できることではない。しかし北朝鮮で4年ごとに開催される主要指導者会議の今回の党大会で、そのどちらについても信頼できる反応が見られなかった。

 
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は5カ年経済政策について「ほとんどすべての部門で大きく達しなかった」と問題を認めた。しかし個人にある程度の自律的活動を許可して経済沈滞を少しでも遅らせようとする政策ではなく、国家的統制の強化と自力更生を強調した。経済政策の失敗を、米国主導の対北朝鮮制裁、自然災害、新型コロナなど外部要因のせいにした。新型コロナについては「北朝鮮に感染者はいない」という従来の主張を繰り返しただけだ。

それと同時に軍事力の強化を強調した。党大会記念軍事パレードでは新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が公開された。実在する危険な問題には背を向け、莫大な資金を投じて武器の開発を続けることを強く決心するようだ。

こうした非現実的な危機対応方式がなぜ北朝鮮で繰り返されるのか。北朝鮮指導部は政権の存立が脅かされる問題にぶつかると、あたかも自動車の前照灯に驚いて避けられず硬直するウサギのような姿を見せた。経済沈滞を解決するには市場を活性化しなければならず、新型コロナに対抗するには専門家の支援とワクチン支援を受け入れる必要がある。しかし北朝鮮政権は2つともできない。北朝鮮政権は硬化症になった。大きな動きを見せたり、合理的な新しい政策を推進しようとしない。大胆な新しい出発をするには権威の損傷がない堂々たる指導者が必要だが、金正恩国務委員長がそのような位置にいるのかも明らかでもない。さらに北朝鮮には現実的な問題に関連する専門家がきわめて少ない。

北朝鮮政権は強い圧力を受ければカルト集団のように動く。彼らは暴力的な列強に対抗して戦う国際的な犠牲の羊であり、最高統治者は神のように誤謬がなく、指導部の決定は常に最善の選択だと強く信じる。こうした信頼に背く不快な現実に直面すれば、現実を否定して合理化を図る。北朝鮮のエリート層は閉鎖された社会で確固たる権力を握っている。たとえその閉鎖集団内で現実に立脚した反対意見が出てきても、それは直ちに既成指導者の主張に踏みにじられてきた。労働党は彼らの信条と衝突する現実に基づいた決定を下す能力を喪失した。

今回の党大会に見られた北朝鮮の対処は、彼らを相手にするのがさらに難しくなったことを暗示している。北朝鮮はまた内側に向いた。いつよりも外部世界と真摯な意思疎通をする可能性が低くなった。対外関係を全面的に拡大すると宣言したが、これは自分たちの主張を貫徹するために力を注ぐという意味に近い。北朝鮮は米国との段階的な交渉には関心がないと思われる。金委員長は韓国政府が朝鮮半島の「本質的な平和の問題」に集中し、先端軍事装備搬入および韓米連合訓練を中断すれば、南北関係が進展することもあると主張した。ふさがった南北関係の韓国政府の責任にしたのだ。たとえ韓国がこの条件を受け入れるとしても、北朝鮮が真摯に対話に臨むとは考えにくい。韓国政府に向けて「理解できない奇怪な者たち」といった金与正(キム・ヨジョン)氏の発言がむしろ率直な表現なのかもしれない。険しい前途が予想される。

ジョン・エバラード/元駐平壌英国大使

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