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【コラム】目がくらんだ政治家よ、「射撃中止!」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.25 14:46
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バイデン米大統領は就任演説で「政治がすべてのものを破壊する猛烈な火であってはならない」と述べた。これを見たニューヨークタイムズのコラムニスト、デビッド・ブルックス氏は「予想以上にバイデン大統領は変革的だ。我々はより多くの政治的無関心が必要だ」と主張した。米国が変わった。

元大統領が過酷な懲罰を受けている韓国はまだ政治的に内戦状態だ。「政権を奪われれば監獄に行く」という経験則が支配する限り勝利至上主義の政治工学だけが神聖な経典として残るだろう。人類的な災難の新型コロナに対処する最前線でも政治は猛威を振るっている。

 
防疫で被害を受けた自営業者の損失補償は必要だ。しかし財政状況を眺めながら緩急を調節しなければいけない。ところが金容範(キム・ヨンボム)企画財政部第1次官が「海外で類似事例が見られない」と述べると、丁世均(チョン・セギュン)首相は「この国は企画財政部の国か」と激怒した。「財政は無尽蔵でない」と言っていた洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相も「国債を発行して100%給付する」と後退した。

国民の力も「早期に財源を確保すべきだ」と「速度戦」を促した。財政健全性を重視してきた保守政党らしくない。年間予算が558兆ウォン(約53兆円)だが、わずか4カ月間で98兆8000億ウォンを給付するという大変なことがソウル・釜山(プサン)市長選挙を控えて政治的に決定されている。

与党・共に民主党主導の加徳島(カドクド)新空港推進も同じだ。釜山市長予備候補の金栄春(キム・ヨンチュン)元海洋水産部長官は「必ず着工する」と述べ、号を「加徳」と付けた。消極的だった金鍾仁(キム・ジョンイン)委員長も「大幅に対処する立場を取ることができる」と旋回した。票の前で商売はないと話していたが、今では立地問題や過剰投資の憂慮も出てこない。

任鍾ソク(イム・ジョンソク)元大統領秘書室長は「全光フン(チョン・グァンフン)、尹錫悦(ユン・ソクヨル)、そしてもう崔在亨(チェ・ジェヒョン)から同じにおいがする。主人意識を持ってやれと言ったところ主人の振る舞いをする」とコメントした。典型的な「太極旗(韓国の国旗)」フレームだ。憲法機関である監査院のトップに権力の走狗になれということなのか。

バイデン政権はトランプ-金正恩(キム・ジョンウン)のシンガポール宣言を「イベント性会談とリアリティーショー」と言った。ところが文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「対話の出発点とすべき」と当時の主役の鄭義溶(チョン・ウィヨン)元安保室長を新外交部長官に内定した。トップの決断に依存するトップダウン方式の長所もある。しかしバイデン大統領にこのようにトランプ式の米朝対話を要請すべきなのだろうか。むしろバイデン大統領と菅首相が望む韓日関係改善のための実質的な措置を先に取るべきではないだろうか。支持者ではなく国益のための決断が必要だ。

野党も話す言葉はない。金鍾仁委員長は尹錫悦検察総長に向けて「チャンスをつかめるかどうかによって、国家のために大きく寄与することも、できないこともある」と語った。現職検察総長が政治的な中立義務を放棄すべきということなのか。民主党の李洛淵(イ・ナギョン)代表が取り上げた利益共有制について、国民の力の報道官は「社会主義経済を連想させる反市場的な発想」と述べた。なら李明博(イ・ミョンバク)政権の超過利益共有制、朴槿恵(パク・クネ)政権の企業所得還流税制は何か。間違っているのなら反対をするだけでなく代案を出さなければいけない。

新型コロナのパンデミックの圧倒的な危機は天が与えた絶好の改革機会だ。国家の目標と方向、システムをやり直すことができる。国民統合も実現可能だ。しかし文大統領の韓国型ニューディールにはいかなる切実さも見えない。1930年代の大恐慌の危機から米国を多元的民主国家に改造したフランクリン・ルーズベルト大統領の勇気と哲学は探せない。

1653年に済州(チェジュ)に漂流したハーメルは黄金期のオランダ人だった。当時のオランダは世界初の株式会社と証券取引所を持つ国だった。3万4000隻の商船を保有し、世界で最も裕福な国だった。しかし孝宗の朝鮮は、西洋文明を受け入れた清国ではなく、滅びていく明国をもてなす時代錯誤的な国家だった。ハーメルの一行36人を13年間抑留した朝鮮は、最後まで彼らの国籍を知らず南蛮人と呼んだ。

異邦人のハーメル一行は孝宗の御駕行列を輝かせるために行進したり、高官の慶事に酒興をそえるピエロとして日々を過ごした。一方、日本は彼らが脱出してくると、尋問を通じて出身と行跡、朝鮮の軍事・交通・地理・産業・文化に関する詳細な情報をわずか一日で入手した(『もう一度読むハーメル漂流記』、カン・ジュンシク)。

長崎の人工島の出島ですぐにオランダとの関係を開いた日本と、門戸を閉めた朝鮮の実力の差だった。深く眠っていた朝鮮をノックした近代の光は虚しく通り過ぎた。今の我々もパンデミックが与えた逆説的な機会を政治過剰で失っているのではないだろうか。

パンデミックは我々全員が地上のすべての生命体と相互依存的な関係であることを悟らせている。怒ったウイルスを眠らせるには貪欲を節制し、共存の解決法を模索しなければいけない。バイデン大統領は「我々は政治を差し置いて一つの国家としてこのパンデミックと向き合わなければいけない」と述べた。自分の利益ばかりに目がくらんで激しく戦う韓国の政治家らも『射撃中止(Cease fire)!」が必要だ。

李夏慶(イ・ハギョン)/主筆/副社長

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