【時視各角】韓国株価指数3000が自慢することか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.15 14:01
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「新年の辞」でKOSPI(韓国総合株価指数)3000を韓国経済の明るい未来と結びつけた。ある与党議員は株価と実物経済の乖離を心配する指摘に対して「希望の火を消すな」と返した。与党のこうした態度は哀れに感じるほどだ。執権4年間の経済の成果がどれだけなければ流動性で上昇した株価を自慢するのだろうか。
KOSPI3000は政府の実力とはいかなる関係もない。新型コロナ克服のために供給した資金が実物経済の出口を開かず資産市場に流れた結果であることを与党も知らないはずはないだろう。過熱する株式市場とは対照的に経済現場は依然として冷めている。雇用は通貨危機以来の最大減少となり、上・下位20%の純資産の格差は政権発足当時に比べて1.67倍も拡大した。自営業者・中小企業・失業者の涙を考えれば、政府は今の株価をむしろ恥じるべきだろう。流動性祭りをするソウル汝矣島(ヨイド)の金融街の裏ではスポーツジムの経営者が生存をかけてデモをしている。