韓国療養病院の隠れた悲劇…非感染者のほうが多く亡くなった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.31 09:24
韓国では療養病院の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)集団感染(クラスター)が拡大し、感染者だけでなく非感染者の死亡者が増加している。新型コロナ患者の診療と身の回りの世話をする人材が限界に達し、非感染者に被害が及んでいるということだ。
ソウル九老区(クログ)のミソドゥル・シルバーケアで過去2週間に非コロナ患者が10人亡くなっていたことが確認された。この病院のある医療スタッフは30日、中央日報の電話取材に対してこのような事実を公開した。保健当局は今月15日、この病院に最初の感染者が出てきたことを受け、同一集団(コホート)隔離措置を取った。人の出入りを全面統制し、感染が広がらないようにしようとする措置だ。だが、初日に3人しかいなかった感染者は雪だるま式に膨らみ、30日午前0時基準で190人まで増え、7人が亡くなった(九老区集計)。このうち6人は病院で亡くなり、1人は転院先で亡くなった。