英国発コロナ変異種…一部の治療薬、無力化の恐れ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.28 15:05
英国で初めて確認されて世界に広がっている新型コロナウイルスの変異種が一部の抗体治療薬を無力化する恐れがあるという分析結果が公開された。今回の研究はウイルスのスパイクたんぱく質の特定部位を攻撃する特定抗体にのみ該当するが、ワクチンを通じて人体で作られる一般的な抗体についても追加の研究が必要とみられる。ただ、新型コロナワクチン製造企業や関連専門家は現在普及させているワクチンや開発中のワクチンが英国の変異種に対しても十分に作用すると予想している。
米テキサス大製薬学科所属のフラテフ博士は27日(現地時刻)、論文事前公開サイト(medRxiv)に、英国の新型コロナウイルス変異種の特性を分析した論文を発表した。分子物理学方法を利用してウイルスのスパイクたんぱく質の一部のRBD(受容体結合ドメイン)が人の細胞の受容体(ACE2、アンジオテンシン変換酵素2)など別のたんぱく質とどう相互作用するかを分析した内容だ。たんぱく質の相互作用の変化は結合エネルギーの差に基づいてシミュレーションした。