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中国バス、なぜ24人が感染したのか…韓国のバス・地下鉄ではあり得ないこと(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.17 11:10
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地下鉄とバスを薬品で消毒する前に市民が実際に搭乗している状況では問題がないだろうか。

スペイン・バルセロナの地下鉄とバス事例をみると、消毒前に新型肺炎ウイルスRNAが検出される可能性がある。ただし、感染の憂慮は大きくないと専門家たちは評価した。

 
スペイン・イタリア・オーストラリアの共同研究チームは最近「国際環境研究協会(Environment International)」ジャーナルに採択された論文を通じて5~7月バルセロナ市内のバスと地下鉄内部でウイルスを検査した結果を公開した。

研究チームが地下鉄客車15台の垂直支持台とドアの取っ手など表面をぬぐい取った綿棒試料15個をPCRで分析したが、6個の試料が陽性反応を示した。研究チームはウイルスRNA遺伝子の中で3つの標的遺伝子(IP2、IP4、E)を選んで分析したが、陽性試料の中で3個はIP4遺伝子だけ、残りの陽性試料3個はE遺伝子一つだけが陽性反応を見せた。これを受け、完全なRNAコピーでなく一部のRNA切れだけがあり感染性はないと推定された。

地下鉄の客車内部空気の超粒子状物質(PM2.5)を採集して分析した結果、6個の試料のうち2個から新型肺炎ウイルスの陽性反応が出た。

これもRNA切れであることが分かった。

研究チームは「客車空気1立方メートル当たりウイルスRNAコピーが23個程度存在すると評価されたが、これは最悪の条件で11分(バルセロナ市民の平均地下鉄利用時間)間乗客一人がウイルス1.5個を吸入する水準」とし「感染を起こすにはウイルス粒子1000万個を吸入しなければならない事実を考えると、微々たる水準」と説明した。さらに、RNA切れに過ぎず感染性もないということだ。

また、地下鉄のエアコンフィルターも調査したが、ウイルスが検出されなかった。

バルセロナ市内バス30台で呼び出しボタンと支持台の表面から計30個の綿棒試料を採取して分析した結果、13個の試料から陽性反応が出た。

この13個の中で1個の試料のみ標的遺伝子3個いずれも陽性と判定され、残りは1~2個の遺伝子のみ持っており、感染性のないRNAの一部である推定された。

消毒後には4台のバスでのみ陽性反応が現れたが、4台全部オゾン(O3)気体を噴射して消毒したバスだった。陽性反応を示した4台を次亜塩素酸ナトリウム漂白剤で消毒した結果、ウイルスが検出されなかった。

同時に、バス内部の空気試料6個の中で1個、バスエアコンのフィルター試料6個の中で3個、エアコンのホコリ3個の試料の中で1個が陽性反応を示したが、全部RNAの一部であると推定された。

研究チームは「バス・地下鉄内部表面と空気からウイルスRNAの一部が検出されることが確認されただけに洗浄・消毒を強化する必要がある」として「喚起システムを改善して強制喚起率を高め、できれば外部空気が多く入ってくるようにする必要がある」と明らかにした。

1月中国、浙江省のある仏教寺院信徒を乗せたバスで24人が集団感染した。

1月19日、浙江省寧波市のある仏教寺院で開かれた行事に参加するために信徒128人が2台のバスに乗って片道50分の距離を往復した。68人が乗った第2号バスには感染者が一人いたが、当時には皆マスクを着用しなかった。

バスのエアコンが原因とされた。バスのエアコンは再循環モードだったため、外部の空気が流入しなかった。

バスには4個の窓が少し開いていたおかげで空気が入り、窓側に座っていた乗客はほとんど感染を避けることができた。

中国バス、なぜ24人が感染したのか…韓国のバス・地下鉄ではあり得ないこと(1)

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    中国バス、なぜ24人が感染したのか…韓国のバス・地下鉄ではあり得ないこと(2)

    2020.12.17 11:10
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    新型肺炎ウイルス検査のために研究陣がスペイン・バルセロナの地下鉄(A)とバス(C)から表面試料を採取している。また、地下鉄(B)とバス(D)から空気試料も採集した。[写真 バルセロナ大学]
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