韓経:「来年の韓国経済の伏兵は家計負債とゾンビ企業」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.04 09:32
韓国を代表する国策・民間経済研究院の院長らが3日、ウェブセミナーで開かれた「2020年韓経ミレニアムフォーラム送年会」で、「不振企業と家計負債の問題が来年の韓国経済の伏兵になるかもしれない」と憂慮した。政府が今年、新型コロナウイルス感染症に対応するため莫大な流動性を供給し、家計負債規模と「ゾンビ企業」が急増したが、最悪の場合、これによる経済危機が訪れることもあり得るという分析だ。
韓国金融研究院の李載演(イ・ジェヨン)副院長は来年の主な金融リスクに▼不動産価格の下落▼家計負債▼企業の不振▼利子償還猶予などの終了による不良債権化▼海外代替投資の問題--などを挙げた。李副院長は「新型コロナの影響で今年は限界企業が前年比で増加すると予想され、構造改革の需要が大きく拡大するだろう」とし「大企業の構造改革が遅れればシステムリスクに転移することもある」と警告した。続いて「中小企業の廃業が増え、社会問題に飛び火する可能性も警戒しなければいけない」と述べた。