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【中央時評】卑劣な新世界を追う政権=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.13 11:19
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これをデジャブ(deja vu)というのか。「統合の大統領」を宣言したバイデン氏の第一声は2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を思い出させる。3年6カ月前の文大統領は就任演説で「国民全員の大統領」「分裂と葛藤の政治を変える」と主張したが、その約束は完全な嘘に終わっている。バイデン氏は「相手の悪魔化(demonisation)を終わらせよう。癒やす時間(time to heal)がきた」と述べた。この平易な言葉が多くの韓国人の胸につかえた。我々の絶望的な現実にうんざりし、怒りが込み上げたのだろう。込み上げるこの怒りはどこからくるのか。

「飼育社会」に対する反感がまず大きい。群衆は憎悪と傲慢の詭弁に飼い慣らされる言語飼育を受けている。与えられるだけ受ける動物農場の犬や豚のようにだ。絶対的な真実などは存在しないと教える。偽善が正直に、反則が原則に、特権が常識に、言語の概念が覆された世の中に適応するよう訓練を要求されている。

 
ソウル・釜山(プサン)市長補欠選挙は「被害を訴える人」がいると主張するので「性認知感受性に対する集団学習機会」(李貞玉女性家族部長官)となり、8・15光復節集会の主導者は新型コロナ防疫をつぶそうとする「殺人者」(盧英敏大統領秘書室長)と暴言を吐いてもおかしくない。不動産問題と家賃暴騰はフェイクュースであり、月城原発1号機、ライム・オプティマスファンド詐欺、蔚山(ウルサン)市長選挙介入など政権のにおいがする疑惑を暴くものはすべて政治的な捜査だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長を追い出してこそ検察改革が完成するのだから、秋美愛(チュ・ミエ)法務長官の狂人戦略を理解してあげよう。「文在寅政権では権力型不正がなくなった」というから世宗(セジョン)に匹敵し、その世宗を相手にする独裁者は啓蒙君主として待遇される。

最初は言葉遊びのように聞こえていたこのような厚かましく破廉恥な言語遊戯にいつのまにか同化されている。ナチのヒトラーは「絶えず反復することだけが群衆の記憶の中に概念を植え付ける」として宣伝扇動を督励した。目を開ければ飾言と妄言を繰り返して聞くよう精神的拷問を加えれば、結局、本当に錯覚する学習効果が発生する。我々の良心と常識が退化していないか、全員が疑わなければいけない。

586運動圏は無誤謬という虚構を信じろという神話飼育も続く。「大韓民国は民族反逆者をまともに清算できない唯一の国」(文大統領)だ。3万ドル時代のために汗を流した経済現場の人たちは民主化に寄与しておらず、土着倭寇やその子孫だ。そのつまらない国で「586正義の使徒たち」の犠牲と闘争のおかげで民主化が成就し、その土台の上で経済繁栄と政治自由を享受することになったという加工の論理を注入する。したがって彼らは法の上に君臨する超法規者であり、無限大の特権と補償を享受する資格がある。正義が敗北して機会主義が勢力を強めた歴史を正常に戻す586英雄神話は、別の自由を封鎖する。

書き込み操作で大統領選挙に介入した金慶洙(キム・ギョンス)慶尚南道(キョンナムド) 知事に対する有罪は「とうてい納得できない判決」(民主党)だ。金慶洙知事の潔白と無罪を確信しているので「大法院で正される」(李洛淵民主党代表)と述べ、司法府に無言の圧力を加える。ある人は「金慶洙知事は立派な人だ。被告人として生きるということが後に勲章になるだろう」と殉教者のように扱った。中国文化革命当時「親が英雄なら子は豪傑」といったというが、21世紀の大韓民国にも血統論が復活する兆しだ。586の子どもが大学に特恵入学する道を開いておき、権力と学歴の世襲制社会を固める。「下層階級が勉強してどうなるのか。いっそのことデモをしろ」という群衆の屈辱感と反抗心を為政者は恐れなければいけない。

「一度も経験したことがない国」は一言でいえば新世界だ。オルダス・ハクスリーは画一的な全体主義社会を『すばらしい新世界』(Brave new world)で風刺した。「本当に能率的な全体主義国家は抑圧する必要さえもなく、奴隷が奴隷の生活を愛するようにさせる」と書いた。この政権が目指す新世界は盲目的な支持と自分側に飼育する二分法の社会だ。選択的正義とネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫)がニューノーマルになる世の中は卑劣な新世界だ。

我々の進歩主義者がファシズム的ポピュリスト、トランプ大統領の再選を内心望んだというのは自己否定だが公然の秘密だ。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の友人という理由だけでなく、トランプ大統領が目指した夢が似ていたためかもしれない。貧富や人種などの対立と二極化を煽って権力を勝ち取り、白人優越主義と米国優先主義をするのがトランプ大統領の新世界だった。その夢はひとまず挫折したが、有権者の47%、7200万人がトランプ大統領を支持したというのは衝撃的だ。文大統領のコンクリート支持率が40%というのは、我々の新世界にも多くの群衆が未練を抱いていることを意味する。

米ホワイトハウスの前には「あなたは切られた(you’re fired)」と書かれたポスターが貼られた。トランプ大統領の敗北とともに彼の新世界が座礁したという嘲弄だ。排他的既得権層とその追従者だけのための差別的新世界を拒否したのが米国民主主義の復原力だ。従順に飼育される我々に卑劣な新世界を切る意志と能力があるだろうか。バイデン氏の言葉が鼻につく。「我々は敵(enemy)でない」。

コ・デフン/首席論説委員

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