【中央時評】卑劣な新世界を追う政権=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.13 11:19
これをデジャブ(deja vu)というのか。「統合の大統領」を宣言したバイデン氏の第一声は2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を思い出させる。3年6カ月前の文大統領は就任演説で「国民全員の大統領」「分裂と葛藤の政治を変える」と主張したが、その約束は完全な嘘に終わっている。バイデン氏は「相手の悪魔化(demonisation)を終わらせよう。癒やす時間(time to heal)がきた」と述べた。この平易な言葉が多くの韓国人の胸につかえた。我々の絶望的な現実にうんざりし、怒りが込み上げたのだろう。込み上げるこの怒りはどこからくるのか。
「飼育社会」に対する反感がまず大きい。群衆は憎悪と傲慢の詭弁に飼い慣らされる言語飼育を受けている。与えられるだけ受ける動物農場の犬や豚のようにだ。絶対的な真実などは存在しないと教える。偽善が正直に、反則が原則に、特権が常識に、言語の概念が覆された世の中に適応するよう訓練を要求されている。