【コラム】「負債は爆弾」と語っていた文在寅大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.13 10:40
悲観論者と呼んでくれてもいい。とにかく不安だ。国の借金のことだ。今年9月で800兆ウォン(約75兆4400億円)を超えた。数日前に企画財政部が発表した内容だ。来年は利子だけで22兆7000億ウォンを出さなければならない。もちろんすぐに国が滅びる状況ではない。それでも不安感を拭い去ることはできない。政府がブレーキなしで疾走しているように感じるからだ。政府の財政運用計画自体がそうだ。最近の赤字は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のために避けられない側面がある。しかし、その後も政府は「バンバン使ってとにかくGO!」だ。来年から4年間、毎年100兆ウォン以上の赤字(管理財政収支基準)を出すというのが政府の野心に満ちた計画だ。このまま行けば後年には国の借金が1000兆ウォンを超えて、2024年には1327兆ウォンに達する。
それでも政府は「大丈夫」一辺倒だ。「GDP比国家債務比率が良好だ」という主張だ。この比率が韓国は40%だが、経済協力開発機構(OECD)平均は110%に近いという。夢より夢占いだ。この数値ひとつで韓国の財政が健全だというのは「我田引水」級の解釈だ。OECD平均は日本(225%、2019年末基準)やイタリア(156%)のようなばく大な借金国が引き上げるだけ引き上げた。残りの国々は30~40%の国も多い。ニュージーランド・オーストラリア・スイスなどがそうだ。福祉国家として名高いスウェーデン・デンマーク・ノルウェーもGDP比国家債務比率は40%台だ。