【時視各角】「ニ等国民」は沈黙しない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.12 15:54
国家が犯罪を、それも組織的に犯す現場を目撃した市民はどうすべきか。個人にとって、それも権力側でない「ニ等国民」にとっては非常に困ったことだ。ここに、趙成鎮(チョ・ソンジ)教授〔慶星(キョンソン)大学エネルギー学科)の「模範解答」を紹介する。
趙教授は月城(ウォルソン)1号機の早期閉鎖に対する監査院の監査と検察の捜査を引き出した隠れた功労者だ。趙教授が目の前で行われている「おかしな非常識かつ正常でない決定」に目をつぶっていたら、監査院の監査も検察の捜査もなかったかもしれない。趙教授は2016年9月から2018年7月までの約2年間、韓国水力原子力(以下、韓水原)の社外理事を務めた。趙教授は原発賛成論者だ。新古里(シンゴリ)5、6号機の工事中断と月城1号機の早期閉鎖を決定したときに、唯一反対票を投じた。趙教授の反対票がメディアの注目を呼び、そのため月城1号機の経済性評価がねつ造されたという事実が明らかになり、完全犯罪に終わるところだった国家権力の組織犯罪の揚げ足取りになった。