サムスンバイオも中国進出を加速…初の医薬品委託開発契約
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.03 16:09
サムスンバイオロジクスが中国バイオベンチャーとバイオ医薬品委託開発(CDO)契約を締結し、中国バイオ市場進出を加速する。中国本土の企業と委託開発契約をしたのは今回が初めてだ。
サムスンバイオロジクスは中国バイオベンチャーの啓徳医薬(GeneQuantum)と、非小細胞性肺がん・三重陰性乳がん治療候補物質「GQ1003」細胞株委託開発契約をしたと2日、明らかにした。啓徳医薬は抗体-薬物複合体を基礎に腫瘍治療剤を開発中だ。今年6月、米食品医薬品局から初の新薬候補物質の乳がん・胃がん治療薬「GQ1001」の臨床試験計画の承認を受けた。
啓徳医薬は当初、GQ1001の開発を中国企業に委託した。しかし今回のGQ1003については委託会社をサムスンバイオロジクスに転換した。バイオ業界では中国企業のバイオ医薬品開発能力がまだ国際レベルに達していないとみている。サムスンバイオロジクスは今回の協力をきっかけに、啓徳医薬が保有する多数の開発パイプラインに対する追加の委託開発協力を続ける計画だ。