【社説】外交安保政策全般を見直す時だ=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.10.31 10:54
北朝鮮の居直りは過去にもよくあったが、昨日の北朝鮮の立場表明にはあきれるしかない。北朝鮮は朝鮮中央通信を通じて西海(ソヘ、黄海)韓国公務員射殺事件について「南側にまず責任がある」とした。公務員イさんが北朝鮮の海域に漂流したのは「不法侵入」であり、北朝鮮軍の銃撃行為は「正常勤務遂行」「自衛的措置」だったというのが北朝鮮の論理だ。
いかなる脅威にもならない非武装状態の民間人、それも海上に漂流する人を無惨に射殺したのは、いかなる理由があっても許されない反倫理的行為だ。北朝鮮はこうした自明な事実さえも否定している。怒りの国民世論にもかかわらず韓国政府が冷静な態度を維持して北朝鮮の誠意ある対応を促した結果、このような言葉が返ってきたのだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が南北共同調査を提案したのがどれほど淡い期待であるかが明確になった。