「韓日2025年を目標に歴史和解プロセスに突入しよう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.20 06:47
膠着状態が続いている韓日関係の改善に向けて韓国内の専門家が額を突き合わせた結果が本として出版された。財団法人「韓半島平和作り」〔理事長・洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)〕傘下の韓日外交問題シンクタンクである韓日ビジョンフォーラムの新刊『葛藤に包まれた韓日関係:懸案、リスク、対応』出版記念会が19日、ソウル獎忠洞(チャンチュンドン)新羅ホテルで開かれた。昨年4月から今年9月まで19回にわたって行われたフォーラムで「激論を経て議論された集団知性の結果」〔朴チョル熙(パク・チョルヒ)ソウル大学国際大学院教授〕が本に集約された。
韓日ビジョンフォーラム委員長を務めた申ガク秀(シン・ガクス)元駐日大使は挨拶の言葉で「韓日関係は過去8年間累積した複合多重骨折状態ともいえる困難に陥っているが、闇が深まれば夜が明ける」と強調した。李洪九(イ・ホング)元首相は「韓日ビジョンフォーラムの重要なキーワードは平和」と説明した。日本側を代表して出席した冨田浩司駐韓日本大使は「菅義偉政府発足後、初めて書簡を通じて両国首脳が『対話を通した懸案解決』を確認したことが重要だ」とし「菅首相も決意を持っていると考える」と明らかにした。
洪氏は「韓日関係発展のための提案」演説で「今年の年末に予定されている韓日中首脳会議は、韓日関係改善のための重大な転機」とし「菅新任首相が訪韓しなければ韓国内の問題解決の雰囲気を硬化させかねない」と指摘した。菅首相の訪韓のために、韓国は特別立法を通じて強制徴用問題に関連した解決法を提示することを提案した。洪氏は特に「韓日請求権協定60周年の2025年を目標に、韓日が『歴史和解プロセス』に突入することを提案する」とし「未来を通じて過去を整理するという逆発想が必要だ」と明らかにした。「ドイツとフランスが1963年コンラート・アデナウアー首相とシャルル・ド・ゴール大統領の政治的決断でエリゼ条約(独仏強力条約)を結んだように『韓日版エリゼ条約』を締結すること」も提案した。