【コラム】韓国の生活水準、米国やフランスより高いというが…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.24 10:39
先週、米ワシントンの非営利機関ソーシャル・プログレス・インペレーティブ(Social Progress Imperative)が2020年社会進歩指標(SPI)報告書を発表した。各国の社会発展レベルを表す50の指標を調査、分析し、100点満点で評価した報告書だ。各国の「生活の質」を表す総合成績表というのが、ソーシャル・プログレス・インペレーティブ側の説明だ。グローバルコンサルティング会社デロイトがパートナーとして参加、シスコとロックフェラー財団が後援し、2014年から毎年発表している。
◆「50-30クラブ」7カ国のうちドイツ・日本の次
2020年SPI調査で韓国が受けた点数は89.06点。調査対象163カ国のうち17番目に高い。2014年に28位だった韓国は2016年に26位、2019年に23位に上がり、今年の調査ではなんと6つも順位が上昇した。SPI成績で「トップ10」に入った国は1位のノルウェー、2位のデンマーク、3位のフィンランドなど、ほとんどが人口1000万人未満の北欧国家だ。人口が5000万人以上で1人あたりの国民所得が3万ドル以上の、いわゆる「50-30クラブ」7カ国だけをみると、韓国はドイツと日本に次いで高い。社会発展水準で韓国がフランス、英国、イタリア、米国を上回っているということだ。自殺率と高齢者貧困率は韓国が世界最高だ。出生率は最も低い。青年は「ヘル朝鮮」と表現する。その韓国の生活の質が米国や欧州先進国よりも高いという調査結果をどう受け入れるべきなのか。