【コラム】いまは経済的・外交的対北朝鮮圧迫に重点を置く時=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.15 11:41
この2年半の北朝鮮核交渉により韓国社会で高まった平和幻想は北朝鮮の攻撃的対南非難と挑発によりはじけている。3回の南北首脳会談で成し遂げた南北関係進展と合意も過去の南北関係パターンを繰り返している。2019年2月にハノイで米朝首脳会談が決裂し、同年10月のストックホルム実務会談も成果なく終わってから新たな動きはなく、北朝鮮の核時計は午前0時に向かって進んでいる。今回の交渉が北朝鮮の事実上の核武装国化を防ぐための最後の機会という点で膠着状態は手痛い現実だ。
何が間違っていたのか? これまでの交渉経過と最近刊行されたジョン・ボルトン前米大統領補佐官の回顧録を分析するとさまざまな問題点が見つかる。最も大きな問題は非核化交渉に臨んだ北朝鮮が実際には完全な核廃棄の意思がなかったという点だ。北朝鮮はハノイ会談で核能力の一部にすぎない寧辺(ヨンビョン)核施設廃棄を対価に核心対北朝鮮制裁解除を得ることに執着した。