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向かい側の車に「来るな!」 必死のジェスチャー…その30秒後に橋が崩壊=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.04 10:17
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台風9号「MAYSAK(メイサーク)」が強打した3日、江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)で橋が崩壊するわずか30秒前に、ある男性がジェスチャーを使って車両進入を防ぎ、人命被害を防いだ。

平昌郡によると、この日午前、珍富面下珍富里(チンブミョン・ハジンブリ)の市街地と松亭里(ソンジョンニ)をつなぐ松亭橋全長150メートル、全幅8メートル)が急激な増水によって流失した。軍関係者は事故以降、周辺の防犯カメラで、崩壊直前だった松亭橋の入口で一人の地域住民が車両進入を防ぐ場面を発見した。

 
映像で、この住民は午前7時28分25秒ごろ橋の向い側から乗用車が進入するのをみて慌てて飛び出した。身振り手振りで、車両に対して後退するよう警告した。橋を半分ほど渡った乗用車は住民のジェスチャーを確認した後、慌ててハザードランプをつけてゆっくり後進した。この住民は乗用車が後進する間も引き続き後退するよう手振りで伝え、橋に進入しようとする別の車両に対しても手を横に振って進入を制止した。

松亭橋はこの男性が橋に飛び出してからわずか30秒後の午前7時28分55秒ごろ、一部が崩れて川の水に流された。事故を防いだ住民は橋の近くに住む50代男性パクさんだという。当時、パクさんとともに車両の統制を行っていた松亭4里里長のホン・ジュンギュンさん(48)は「午前7時ごろ、パクさんから『大変だ。橋の様子がおかしい。このままでは危険だ』という電話をもらった」と話した。

パクさんは橋の位置が通常よりもやや低くなっているのを目撃し、この日午前7時から車両通行を遮断してホンさんに助けを要請したという。パクさんは橋が流失した後も消防隊員や警察官などと共に午前9時まで橋を近くで車両統制を助けた。ホンさんは「出勤時間帯だったうえ橋の近くに住居地が密集していて、パクさんが橋の亀裂を見つけていなかったら大きな事故が起きていたところだった」と話した。平昌郡によると、今回の台風で珍富面には225ミリを超える豪雨が降った。

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