【社説】財政万能と政策はんだ付けがもたらした来年の超膨張予算=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.02 15:59
韓国経済が茨の道に進んでいる。昨日国務会議を通過した来年度予算がその不吉な前兆だ。来年の政府総支出は今年比8.5%増となる555兆8000億ウォン(約49兆7000億円)規模で編成される。3回の補正予算で急増した今年の総支出と比べても8兆9000億ウォン多い。この天文学的な予算がどれほど大きなお金なのか、見当をつけることさえ容易ではない。大韓民国で最も高価な国有財産である京釜(キョンブ)高速道路と比較してみると、どれくらいかだいたいの感じがつかめるだろう。京釜高速道では昨年12兆2087億ウォンと評価された。来年の予算は京釜高速道路45本を建設してあまりある額だということだ。
問題は国民の税金でまかなう来年度予算の相当額が、執行と同時になくなる1回性の予算であるというという点だ。保健・福祉・労働を合わせた広義の福祉予算が200兆ウォンに達する。このお金が全て脆弱階層の面倒を見て、少子化克服とあわせて低所得層高齢者の雇用を創出するために使われるなら良いが現実は違う状況だ。時間だけ間に合わせるアルバイト性の高齢者雇用が含まれた公共雇用が来年は今年より10万件さらに増えた103万件に拡充される。