【コラム】文大統領は反逆を許すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.24 11:47
民主党の元老の柳寅泰(ユ・インテ)元議員は恐れることを知らない人物だ。20代の時、民青学連(全国民主青年学生総連盟)事件で死刑を言い渡されても笑っていた。「『狂ったXXら、これのどこか死刑なのか。東大門(トンデムン)警察署に行って何発か殴られて出てくることなのに…』と思うと笑いが出てきた」と語った。状況に圧倒されず、本質を貫く自由人だ。
その柳寅泰氏がようやく文在寅(ムン・ジェイン)政権に向かって話し始めた。「民主党では一言でも問題発言をすれば親文派から文字メッセージ爆弾が飛んでくるが、熱血支持層だけの言いなりになっていれば党の未来はない」。柳氏は参加政府(盧武鉉政権)の初代政務首席秘書官で、民情首席秘書官だった文在寅大統領と共に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を補佐し、2012年に文在寅大統領の大統領選挙出馬を説得した縁がある。柳氏の直言には私心がない。
野党・未来統合党は先の総選挙で熱血支持層の太極旗部隊の言いなりになって惨敗した。しかし金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長体制は黄教安(ファン・ギョアン)時代とは異なる。朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は新型コロナ全国拡散の起爆剤となった光化門(クァンファムン)集会の主役チョン・グァンフン牧師に向けて「共同善に反する無謀な行為は許されず、代価を支払わなければいけない」と強く批判した。文政権の失墜を防ぐ格好だった「極右野党」は消えている。