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<光復75周年-日帝強制動員、奪われた家族1>「父の棺には水だけがあふれていた」80歳の息子のサハリン悲劇(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.14 13:49
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時間が流れて1990年、ソ連との国交が正常化する。そして政府が日帝強制動員被害真相調査を進めながら、考えもしなかったあきれたことが起きた。

「2007年11月、国から父『イ・ソクドンを特別法第17条に基づいて日帝強制動員被害者として決定する』という通知書を受けました。江西(カンソ)区庁に行って補償申請をするよう言われて訪ねて行くと、1945年8月以前の死亡者に限って補償するとのことでした。一体このような国がどこにあるのか、背を向けるよりほかありませんでした。その後も期限を延長し、もう一度機会があったとのことでしたが、それさえ通知してくれないので知らずに過ぎてしまいました。国の補償のようなものは忘れて生きました」

 
2011年夏、韓国政府はサハリンの韓人墓に対する全数調査に着手した。この実態調査を通じて父親がサハリン・ホルムスク地区の墓地に安置されていることが確認される。墓地番号027-02-070、故人の名前リ・ソクドン、性別未詳。

2018年秋、イ・ヒグォンさんは息子と共にサハリンに発った。初めて踏む土地、サハリンはすでに秋が深まり空を覆うように立ち並ぶシラカバが黄色に染まっていた。空港に降りるとすぐに車を走らせて3時間、墓地に到着した。腰よりも高く生えていた雑草を除去し、酒を供えて2回のチョルをし終わった時だった。いつの間にそれほど多くの涙が流れていたのか。心の奥底から湧きあがり出てくる涙が自身もどうすることもできず、あふれるままに任せた。案内してくれた韓人会の海外同胞まで共に涙を流した。

お父さん、と呼ぶだけでなぜ涙が流れるのか。手の甲で目の下を拭うイ・ヒグォンさんの声が震えていた。

「私も分かりません。母と別れたのが11歳、母には殴られ叱られたことしか覚えていません。父親のいない子だからと思って厳しく育てようと思ってそうしたのかもしれません。でも顔も知らない父はなぜこれほどまで懐かしく、会いたいと思ったのか分かりません」

昨年10月、14人の遺骸を迎える第7回サハリン遺骸奉還事業の一環として、イ・ヒグォン氏は現地に出発した。翌日、墓を掘り返していたときだった。サハリンは寒いので深く埋めると聞いていたが、いくら掘っても遺骸が見当たらないので、ひょっとして父親を見つけられないのではないかとの不安がよぎった。さらに地面を掘り進め、ドロドロした水の中から棺が姿を現した。水に濡れてぬれてふにゃふにゃの衣服に包まれていた遺骸は収拾する骨もあまりなく腐っていたが、棺桶の中の姿は平常時の身なりそのままだった。靴も履いたままだった。財布とカミソリひとつ、また一足の靴が遺品として埋められていた。

太極旗に包まれた父親の帰還は祖国の丁重な儀典の中で国立「望郷の丘」に続いた。骨になって帰ってくるまで、故郷を離れて80年余り。気が遠くなるような長い歳月が流れ、ソウル加陽洞(カヤンドン)の息子のアパートに入った父親は、曽孫子まで家族全員一緒に初めての夜を送った。そして翌日、祖先の墓に埋められた。息子は墓碑に、どこにいるのか分からない母「孺人碧珍李氏」の横に「全州李公錫東」とし、2人の名前を刻んだ。

「確かに非常に残念ではありますが、国や政府を恨んだりしません。私は父の遺骸を迎えることができた人ではないですか。再びこうしたことが起きてはなりません。今ですか? 孫と幸せに暮らしています」

決して、そして最後まで、人間の尊厳を失わないで生きた父親とその息子の生き様。歴史に踏みにじられ、時代に忘れられても、最後には立ち上がるこの民衆の人生は高潔だ。息子から孫に流れる人生の波が、自身の後が壮厳に受け継がれていることを故人は知っているはずだ。どうか安らかに眠ってください。

※編集者の言葉

「あっちが朝鮮だ」

作家ハン・スサンの小説『軍艦島』は日本に連行された徴用工のこの言葉から始まる。中央日報光復75周年企画「日帝強制動員、奪われた家族」は徴用工がそれほど懐かしく思った「あっちの朝鮮」に残された息子・娘の話だ。彼の小説の中で、命をかけて軍艦島脱出を試みた朝鮮人は徴用工である前に一人の父だった。27年間の調査と考証の末、軍艦島に連行された父の死闘を小説として完成させたハン・スサン氏が、残された強制動員被害者の息子・娘の生存記を中央日報に記録する。

<光復75周年-日帝強制動員、奪われた家族1>「父の棺には水だけがあふれていた」80歳の息子のサハリン悲劇(1)

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    <光復75周年-日帝強制動員、奪われた家族1>「父の棺には水だけがあふれていた」80歳の息子のサハリン悲劇(2)

    2020.08.14 13:49
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    無縁故者として処理され、事実上放置されていたイ・ソクトンさんのサハリンの墓地。 父の棺の中に水があふれるように入っていたのを見たイ・ヒグォンさんは、改めて心が張り裂ける思いだったと語った。
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