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米国「出て行け」 中国「来るな」…不安深まる中国人留学生

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.12 14:38
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「どうすることもできない」。他国での生活はつらいが、故郷に戻るのも難しい。学びに来た国からも、故国からも歓迎されない。

米国に滞在する中国人留学生のことだ。米国では「中国スパイ」、中国では「ウイルス伝播主犯」扱いだ。過去にないほど深まった米中間の対立、終わらない新型コロナ感染拡大が中国人留学生をこうした環境に追い込んだ。

 
米国で留学中の中国人留学生は昨年基準で約36万人。米国で中国人留学生を眺める視線は良くない。中国人留学生の多くは中国政府の指示を受ける「スパイ」扱いを受けている。

英BBCは「米国政府は中国人留学生の一部は米国の先端技術を盗むスパイ行為をしていると考えている」とし「彼らは他の中国人留学生を監視する役割も担っているとみている」と報じた。

米国政府はこうした見方を行動に移した。6月初め、トランプ大統領は中国政府の支援を受ける中国人留学生と研究者の米国滞在資格を取り消した。「中国政府が軍事目的で学術機関と研究施設で米国の技術と知識財産権を不法に取得するのを防ぐため」というのがポンペオ米国務長官の説明だ。この措置で約3000人の中国人留学生のビザが取り消しになった。

このほか米国国内の反中ムードも中国人留学生を追い出している。米国で活動中の中国系作家リウウォンさんはBBCに「今年、米国でコロナ感染が拡大して以降、生命の危機をを感じて、銃を買って携帯している」と話した。

ジョンズ・ホプキンス大学で環境科学を専攻するティエスジョンさん(21)もBBCに「米国の反中感情が強まり、ここで過ごすのが怖い」とし「米国で博士学位を取得して定着する考えだったが、修士課程を終えれば中国に戻らなければいけないようだ」と語った。問題は中国も留学生の帰国を歓迎していない点だ。

米国は新型コロナ感染者が世界で最も多い。今も感染拡大が続いている。中国政府が米国から帰国する留学生を「リスク」と見なす理由だ。

留学生の帰国は原則的には認められるが、事実上難しい。中国行き国際線航空便は非常に少ない。中国政府がコロナウイルスが国内に流入することを憂慮し、便数を制限しているからだ。

莫大な帰国費用も事実上、個人が負担しなければいけない。香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)によると、在米中国大使館は4月に緊急帰国する人たちのためにチャーター機を準備しながらも、航空料と中国到着後14日間の義務隔離費用は自己負担だと案内した。

SCMPは「中国政府がコロナウイルス逆流入リスクを避けるために留学生に帰国を延期させ、米国に滞在するよう説得している」と伝えた。ティエスジョンさんは「米国は私たちを追い出すが、中国は帰国を認めない」と話した。

留学生に対する中国内部の視線も厳しい。BBCは「中国ソーシャルメディアでは米国で留学中の中国人に対し『激しい国内競争を避けて逃げたろくでなし』という見方をしている」とし「『今になってコロナウイルスを持ち帰る』という不満の視線もみられる」と伝えた。

「米中両国のサッカー試合であちこちに跳ねるボール」。エモリー大学に通うアイリス・リさん(20)は自嘲しながらこのように表現した。

◆米国・欧州では安心できない…中国人留学生が韓国に?

状況が変わる兆しは見えない。米中間の溝はさらに深まっている。米国の新型コロナ感染状況は事実上、第2波レベルだ。

こうした対立は、米国の次に中国人留学生が多い欧州やオーストラリアなどに広がる雰囲気だ。新型コロナ事態が長期化し、これら地域でも中国人を眺める視線が以前とはかなり違う。

こうした中、逆説的に韓国の存在が浮き彫りになっている。韓国で学位を取得した中国人博士の言葉だ。「中国人留学生のコミュニティーで韓国に対する関心が高まった」。

理由はこうだ。米国と欧州では中国人に対する差別が恐ろしく命を心配しなければならないほどだ。さらにこの地域に広がったウイルスも心配だ。それに比べて韓国は同じアジアであるうえ、新型コロナの危険も相対的に少なく、安心して過ごすことができる。現在のところ最も現実的な代案だ。

米国、欧州でなければ関心も向けなかった優秀な中国人学生の視線が韓国に向かっているという。新型コロナがもたらした逆説的な状況だ。

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