「『泳いで越北』 北朝鮮でコロナ大流行…金正恩執権後、最大の危機」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.29 13:38
20代脱北民の越北に関連し、北朝鮮で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)が大規模に拡大する場合、金正恩(キム・ジョンウン)政権最大の脅威になるだろうという展望が報じられた。3代にわたる統治期間で最大の危機の一つに挙げられている1990年代「苦難の行軍」(大飢饉)のときと似たようなレベルの動揺が住民たちの間に広がるかもしれないとの分析だ。
CNNは27日(現地時間)、「北朝鮮、新型コロナ流行なら金委員長にとって最大の危機」というタイトルの記事を通して、20代脱北民キム氏の越北事件を紹介した。メディアは「今回の脱北者が検査で陽性となり大規模な感染を引き起こせば、新型コロナウイルスは約9年にわたって北朝鮮を統治してきた金委員長にとって最大の脅威のひとつとなりかねない」と展望した。
メディアは特に、北朝鮮内の脆弱な医療インフラに注目した。同メディアは「専門家によれば、老朽化した北朝鮮の医療インフラは新型コロナウイルスに感染した大量の患者を治療する任務には耐えきれない可能性が高い」と指摘した。