【コラム】韓国映画「マルモイ」日本で公開され話題…改めて知った「朝鮮語抹殺」の痕跡(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.07.12 12:39
韓国にも原爆被害者が多いという事実は知っていたが、慶尚南道陜川(キョンサンナムド・ハプチョン)にそんなに多いということは2018年に知った。同年防弾少年団(BTS)メンバーのジミンが過去に着たTシャツに原爆の絵があった問題で所属事務所であるビッグヒットエンターテインメントが陜川の原爆被害者を訪ねて公式に謝罪したという報道を見たためだ。報道によると、陜川は韓国の原爆被害者70%の出身地で、「韓国の広島」と呼ばれる所という。
2月に広島に本社がある中国新聞の記者とともに陜川に行った。原爆被害者の遺族を取材するためだった。私は通訳として同行した。ちょうど大邱(テグ)で新型コロナウイルス感染者が増え始めた時期だった。対面インタビューは難しくなったが陜川原爆資料館にある資料を調査し関係者から話を聞いた。