韓国国家安保室長「ボルトン回顧録は事実歪曲…交渉の信義を毀損」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.22 12:08
青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が、「最初の米朝首脳会談を提案したのは金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長ではなく鄭室長」というジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の主張に対し、「事実を大きく歪曲している」と反論した。
鄭室長は22日午前、青瓦台で会見し、「ボルトン前補佐官は回顧録で、韓国と米国、そして北の首脳間の協議内容に関する状況を自身の観点で見たことを明らかにした」とし「(回顧録は)正確な事実を反映しておらず、かなりの部分で事実を大きく歪曲している」という立場を明らかにした。
ボルトン前補佐官が政府間協議の内容を一方的に公開するのは外交的欠礼とも指摘した。鄭室長は「政府間の相互信頼に基づいて協議した内容を一方的に公開するのは外交の基本原則を違反するものであり、今後の交渉で信義を深刻に毀損するおそれがある」と批判した。