安倍氏、韓半島の緊張を理由に「敵基地攻撃能力保有も検討」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.19 07:40
北朝鮮の開城(ケソン)南北共同連絡事務所の爆破によって韓半島(朝鮮半島)に緊張が高まっている中で、安倍晋三首相が「敵基地攻撃能力保有」に対する議論を本格化すると明らかにした。安倍氏は18日夕方の記者会見で「朝鮮半島では今、緊迫の度が高まっている」とし、このような考えを示した。
安倍氏はこの日の冒頭発言で「(北朝鮮の)弾道ミサイルの脅威から国民の命と平和な暮らしを守り抜いていくことは政府の最も重い責任だ」としながら「平和は人から与えられるものではなく、我々自身の手で勝ち取るもの」と述べた。続いて「(日本を守り)抑止力、対処力を強化するために何をすべきか」とし「この夏、国家安全保障会議で徹底的に議論し、新しい方向性をしっかりと打ち出し、速やかに実行に移していきたい」と説明した。
その後、「自民党内などでは敵基地攻撃能力の保有を求める声も出ているが、どう考えているか」という質問が出ると、安倍氏は「抑止力とは何かということを考えていかなければいけないと思っている」と答えた。あわせて「現行憲法の範囲内で、そして、専守防衛(日本が攻撃を受けた場合にのみ防御次元の反撃をする)という考え方の下、議論を行っていくわけだが」と前置きしたあと、「相手の能力がどんどん上がっていく中において、今までの議論の中に閉じ籠もっていていいのかという考え方の下に、(敵基地攻撃能力保有という主張を)受け止めていかなければいけないと考えている」と強調した。