96歳の強制徴用被害者「生きているうちに賠償金を早く支給を…もどかしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.15 10:03
今年で96歳のイ・チュンシクさんの声には諦念の色がにじんでいた。イさんは17歳だった1941年、技術を学ぶことができるという言葉にだまされて報国隊に志願した。訳も分からないまま、岩手県釜石製鉄所に連れて行かれ、一日12時間の過酷な労働に苦しめられた。賃金は一銭も受けることができなかった。
2018年10月、大法院(最高裁判所)全員合議体は被告の日本製鉄がイさんをはじめ原告に各1億ウォン(現レートで890万円、遅延利子別途)の精神的損害賠償金を支払うよう命じる判決を下した。それから1年8カ月が流れたが、イさんは再び長い時間を待たなければならなかった。