【中央時評】「参加の不足」と韓国の民主主義(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.12 10:09
民主主義を点数だけで評価することはできない。世界的に公認された指標ではあるが、韓国民主主義を遠くから眺めたものに過ぎない。しかし、少なくとも2つの側面で3指標が一方向を示しているとみられる。まず韓国は比較的に成功的な民主主義と評価されるという点だ。V-Demの2019年リポートの題名はサミュエル・P・ハンティントン(Samuel P.Huntington)の「民主化の第3の波」にちなんで「権威主義化(autocratization)の第3の波」になっている。2019年現在、世界24カ国で権威主義化の現象が現れ、全世界人口3分の1が権威主義化している国で住んでいるということだ。米国が代表的だ。
一方、韓国は2008年より民主化の傾向が最も明らかに現れる国と評価される。新型肺炎を民主的に対処して成功裏に総選挙を行うことができた理由であり背景ではないか考える。もちろん、新型コロナ危機のようにいつでも民主的退行の問題が再発する可能性があり、韓国の民主主義に対する高い評価を特定政権が自賛することでもない。しかし、全世界的に民主主義の危機や後退を懸念する時、韓国の民主主義が良い例を見せているというのは否めない事実だ。