【コラム】30年の慰安婦運動がこのようにして終わってはいけない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.08 10:24
誰も手を触れることができない聖域と化した正義連が、慰安婦問題を思うがままに動かすようになる中で、慰安婦被害「和解・癒やし財団」(2015年)、日本首相の直接謝罪を内容にする佐々江案(2012年)、アジア女性基金(1995年)の提案がいつも失敗に終わったのはもしかしたら当然の帰結だったかもしれない。「日本の金を受け取ると裏切り者扱いされた」という故沈美子(シム・ミジャ)さんのムクゲ会の訴えや「尹美香から電話がかかってきて、日本の金を受け取らないよう言われた」という被害者の暴露は耳を疑わせる。このような被害者中心主義があっていいものか。
被害者のためだという団体の目を避けてこっそりと被害補償金を受ける皮肉な状況。これは正義連の代表性がどれだけわい曲されているかを反証している(アジア女性基金500万円受給者61人、和解・癒やし財団基金1億ウォン受給者35人)。「芸は熊にさせてカネは熊使い(正義連)がかすめ取った。30年間、慰安婦を利用した」(李容洙さん)という30年間の同志の暴露が尋常ではない理由だ。