「慰安婦被害者の支援金横領」容疑の70代韓国人男性、1審で無罪
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.28 14:25
慰安婦被害者に支給された政府支援金2億8000万ウォン(約2600万円)を横領した容疑で起訴された70代男性に1審で無罪が言い渡された。被害者の意思に反して支援金を横領したものと見ることは難しいという趣旨だ。
ソウル西部地裁刑事3単独チェ・ジギョン判事は横領容疑で起訴されたキム氏(74)に28日、無罪を言い渡した。キム氏は2012年6月~2018年4月慰安婦被害者のイ・グィニョさんに支給された政府支援金を323回にわたって計2億8000万ウォン余りを横取りした容疑で起訴された。
チェ判事は「キム氏はイさんが83歳の高齢で入国した時から自宅でともに暮らし、入院治療を受けさせるなど、唯一の保護者として費用を負担してきた」として「その後、療養施設に入所する時も訪問しておやつと贈り物を与えて面倒を見たし、昨年12月イさんが死亡すると喪主としての役割を果たして葬儀を行った」と説明した。