【コラム】監視権威主義、西欧ポピュリズムの漂流、そして韓国モデル…コロナ戦争と国家の変身(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.14 12:00
路地ごとに設置された数百万台の監視カメラ、村ごとに飛ばした顔認識ドローン、市民の携帯電話に装着されたアプリを通じて国は市民個人個人の体温、身体的・感情的状態に関するデータを監視・保存することになった。20世紀の全体主義が暴力とテロの恐怖で市民を支配したとすれば、21世紀の監視権威主義は市民の生体情報・感情・行動をモニタリングして統制する権力が極度に集中化された体制だ。このような監視がどこまで進むかはだれにもわからない。
2番目に、米国と欧州各国が新型コロナウイルスで体験している大混乱は自由主義モデルの大混乱だと表現するほかない。長く小さな政府と市民の自由を叫んだ自由主義国家は最近ポピュリズムによってすでに揺れていた。米国のトランプ大統領や英国のジョンソン首相は分裂と経済の二極化に苦しめられる市民にすべての問題の早く単純な解決、指導者中心の団結という甘い約束を掲げて権力を掌握した。