【コラム】監視権威主義、西欧ポピュリズムの漂流、そして韓国モデル…コロナ戦争と国家の変身(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.14 11:58
1月に中国政府が人口1000万の大都市武漢をまるごと封鎖する強硬策を発表した時、西欧市民の最初の反応はたぶん冷笑的な怪しさだっただろう。そんなことは権威主義の国だから可能なのではないか? だが少しして、米国や欧州でも新型コロナウイルス感染者数が爆発すると、西欧諸国は反自由主義的封鎖措置をこぞって急いだ。文化と外交の都市ウィーンは5人以上の集会を禁止する実質的な通行禁止令を下し、違反者には最大2180ユーロの罰金を科すと公布した。自由主義の宗主国という米国では、市民の移動を監視するために地方政府が監視用ドローンを続々と購入しているというニュースが続いている。
戦争は人間の暮らしに最大の悲劇だが戦争を通じて国が進化したり変形したり堕落して行く。21世紀に新型コロナウイルス戦争をし、これまで水面下で揺れ動いていた国の素顔が水面に浮上している。21世紀の国家の新しい顔は大きく3通りに分けられる。最初の経路は中国・ロシアなど既存権威主義国の監視権威主義への進化、2番目はこれまで経済二極化とポピュリズム政治で傷付いていた西欧自由主義の大混乱、3番目はウイルス戦争で相対的に善戦している韓国・台湾などのスマート介入国だ。