新興国90カ国で金融危機の兆し「IMFが行動に出なくては」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.13 11:15
ブラジル・レアル、メキシコ・ペソ、南アフリカ・ランドは今年に入り対ドルで価値が25%近く下落した。新型コロナウイルス大流行の衝撃で世界の資金が新興国の株式と債券を売って安全資産にシフトして新興国のあちこちで異常兆候が現れている。
国際金融協会(IIF)は9日にまとめたキャッシュフロー報告書で今年中国を除く58の新興国から2160億ドルに達する資金が抜け出ると予想した。IIFの統計によると先月1カ月だけですでに830億ドルが新興国から流出した。
英経済誌エコノミストは11日付最新号の記事で、揺れる新興国のために国際通貨基金(IMF)が行動に出なければならないと報じた。エコノミストは「新型コロナウイルスにより貿易減少、天然資源価格下落、旅行客訪問中断などが同時に押し寄せ、新興国市場は金融危機と死闘中だ」とし、多くの新興国がIMFに支援を要請するほかない現実を伝えた。