韓国映画俳優のチュ・ジンモやハ・ジョンウらが、携帯電話のハッキングを通じて金品被害に遭っていたことが確認された。

先月、警察に逮捕されて起訴された犯人グループは、チュ・ジンモやハ・ジョンウなど５人を脅迫して数億ウォンを略取していた。金額は６億ウォン（約５４００万円）余りに達する。

◆チュ・ジンモら５人、６億ウォンの被害

１０日、警察などによると、ソウル地方警察庁サイバー安全課は先月、パク被告（４０）とキム被告（３０）らを恐喝および情報通信網法違反容疑で検挙し、拘束送致した。犯人グループはその後、起訴された。パク被告とキム被告が脅迫を試みたのは合計８人だ。携帯電話をハッキングして個人情報を引き出した後、これを口実に金品を恐喝する手口だ。

犯人グループはチュ・ジンモやハ・ジョンウなど有名人を脅迫対象とした。芸能人特性上、個人情報の公開に敏感にならざるをえない点を狙った可能性が高い。実際、チュ・ジンモとハ・ジョンウら５人は脅迫犯に金を渡した。被害額は６億１０００万ウォンに達するという。脅迫被害に遭った８人のうち３人は犯人グループの脅迫に応じなかった。

◆中国で「マネーロンダリング」…韓国警察「追跡中」

パク被告とキム被告は共犯Ａとともにこのような犯行に及んだことが分かった。Ａとともに、引き出した６億ウォン余りは中国に海外送金され、いわゆる「ロンダリング」されたという。警察はこの金を取り戻すために追跡している。

警察は犯罪収益だけでなくＡも追跡している。Ａは現在、海外に逃亡した状態だ。警察は国際共助などを通してＡを検挙するための捜査を続けている。

一方、「博士（パクサ）部屋」運営者のチョ・ジュビン（２５、拘束）がＴｅｌｅｇｒａｍでチュ・ジンモの携帯電話のハッキングは自身がしたと主張していた。これについて、警察はチョ・ジュビンとは関連がないと明らかにした。