新型コロナでふらつく欧州企業、チャイナマネーが狙う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.09 10:57
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により主要国の企業が存続の危機を迎える中で、中国資本が「企業狩り」に出始めた。ブルームバーグは7日、「チャイナマネーが海外企業買収を始動している。世界の買収合併(M&A)市場に大口投資家が帰ってきた」と報道した。香港所在の法律事務所デカートのヤン・ワン氏は「下半期になるほどさらに活発になるだろう」と予想する。
代表的なのが中国復星グループだ。「中国版ウォーレン・バフェット」と呼ばれる郭広昌会長が率いる中国最大の民営投資企業の復星グループは、最近海外の優良資産買収に積極的に取り組む考えを明らかにした。「新型コロナウイルスで世界の資産価格が急落した状況で欧州とアジアを中心に危機にさらされた企業を買い取る」という計画だ。実際に復星グループ系列会社である上海豫園商城グループは先月20日にフランスのジュエリーブランドのジュラの株式55.4%を2億1000万元で取得した。中国外貨管理局が90%の株式を持つ国営投資ファンドCNICもインド最大の再生可能エネルギー企業のグリーンコグループの株式10%の取得を検討しているという。