地域ごとに専門医…「積弊」だと言っていた過剰病床、コロナ危機克服の立役者に=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.08 08:19
慶尚北道慶山市(キョンサンブクド・キョンサンシ)のホ・ヨング院長(60)は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)患者の診療をしている途中で亡くなった。2月26日午前10時に訪問した患者を診療し、肺の写真を撮った。29日、他の患者に点滴を行った。2人の患者は新型コロナ陽性判定を受けた。ホ院長はマスクを使って診療したが、2人の患者のうち誰かから感染した。症状を尋ねる問診だけせず、追加的な医療行為をしながら感染した。29人目の感染者は2月、陽性が判明する前、10日間で9回医療機関を訪問した。一日に内科・外科を2回訪問したこともある。ソウル鍾路区(チョンノグ)のある耳鼻咽喉科院長は、疑い症状を示している患者に保健所の選別検査所に行くよう案内した。
7日午前0時現在、韓国の新型コロナ感染者は1万331人だ。台湾・シンガポールのように韓国よりも防疫をうまく破っている国もある一方、欧州や米国のようにそうできない国もある。欧州・米国に比べて韓国の強みは何だろうか。新型コロナ感染者が陽性判定を受ける前、1、2カ所でも地域病院を行かなかった人はいない。毛細血管のように点在する3万1000カ所余りの地域病院が今回の第1次防御線の役割を十分に果たした。