【社説】主力産業企業は再生支援するが冷徹に玉石分けなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.07 10:28
新型コロナウイルスの余波で主力産業の企業が崖っぷちに立たされた。航空機の90%以上が足止めされている大韓航空とアシアナは全社員の循環勤務と無給休職に出た。脱原発基調などで打撃を受けた斗山(トゥサン)重工業は資金難のため政府系銀行から1兆ウォン規模の緊急輸血を受けた。危機は自動車、海運、石油化学など韓国の基幹産業全般にわたって現れている。電子や造船などその他主力産業も安心できない状況だ。
輸出と雇用を支える主力産業の重要性は改めて強調することでもない。主力産業の生態系が崩壊すれば韓国経済は回復不能の「グラウンド・ゼロ」を迎えかねない。協力企業の倒産、金融圏の不健全化、大量失業など手の付けようもない事態が起こる。自営業者や小商工人の危機とは次元が異なる衝撃だ。競争力がある主力企業が一時的な流動性危機で崩壊するのを防いでこそ新型コロナウイルス後の速い回復も期待できる。各国が企業振興に財政を惜しまない理由でもある。