【社説】緩んだ危機意識、より大きな危険を呼ぶ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.06 11:17
昨日、世界の新型コロナウイルス(新型肺炎)患者数が120万人を超えた。このうち約6万4000人が死亡した。米国だけで3日で10万人の感染者が追加された。韓国内でも毎日100人前後が陽性判定を受け、全体感染者は1万237人(5日基準)になった。まだ安心する時ではないということだ。李在明(イ・ジェミョン)京畿(キョンギ)知事も「今まで防波堤を積んで波を防いでいたが、これから耐えられないような津波が予想される。感染爆発に準備しなければならない」と話した。医療スタッフの献身と市民の成熟した対応で伝播速度を遅らせているが、より大きな危険が待っている状況であることは間違いない。
だが、防波堤役を果たしていた成熟した市民意識に亀裂が入り始めている。先週末、ソウル汝矣島(ヨイド)では桜祭りが開かれていた国会周辺を閉鎖したのに、汝矣ナル駅一帯には多くの人々が集まった。3月最後の週、ソウル11カ所の漢江(ハンガン)公園利用者(143万人)は昨年(111万人)よりはるかに増えた。三陟市(サムチョクシ)は祭りを中止したのに春の行楽客が集まったため、サッカー場8個分の広さの菜の花畑を掘り返した。