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「台湾・シンガポールは防疫成功、韓国は感染速度を遅らせた」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.19 09:44
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海外有力メディアが初期の新型コロナウイルス感染拡大防止に失敗した米国を批判し、シンガポール・台湾・香港の対処法を評価している。

米時事週刊誌タイム(TIME)は13日、香港発の「我々の(米国)はシンガポール・台湾・香港のコロナ対処法から学ぶことができる」と題した記事を掲載した。要旨は、中国と隣接したこの3地域は2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の教訓を生かし、迅速かつ機敏な対応で新型コロナの拡大をうまく防いだが、米国はそのようにできず憂慮されるという内容だ。

 
実際、18日午前現在、台湾は人口2300万人に感染者67人、シンガポールは人口585万人に感染者243人、香港は人口75万人に感染者157人。タイムは「新型コロナはSARSの親戚のようだ」とし「SARSを経験した3地域の新型コロナ対応は迅速だった」と評価した。

台湾の対処について、タイムは米スタンフォード大学のジェイスン・ワン政策・結果・予防研究所長を引用し、「100メートル競走に例えれば、台湾はあらかじめ準備していたため有利なスタートが切れた」と説明した。「台湾は中国本土から81マイル(約130キロ)しか離れておらず、外部流入の感染者が最も多いと予想されたが、実際の感染者数は50人(インタビュー当時感染者数)にもならない」と伝えた。国際赤十字赤新月社連盟のエマニュエル・カポビアンコ所長は「流行性伝染病への対処は実際、拡大の数年前から始まる」とも強調した。

またタイムは、中国発の新型コロナ拡大当時、シンガポールのリー・シェンロン(李顕龍)首相が落ちついて正直に談話を出したことについて、そのリーダーシップを評価した。リー首相は8日、9分間の生放送で国民向け談話を発表した。新型コロナに対する恐怖が強まって買い占めなどが発生すると、「恐怖がウイルスよりもさらに恐ろしくなることもある。すべての段階を透明に公開するので安心してほしい」という要旨だった。タイムは「危機管理の美しい模範事例として記録されるだろう」と評価した。

これら3地域よりはるかに多くの感染者と死者が出た韓国と日本に対する評価はやや落ちた。タイムは「台湾の迅速な動きは、同じく中国の近隣国であり医療システムが発展している韓国と日本とは対照的だった」とし「韓国・日本は初期の対応が遅かったため感染者が急増し、批判に直面した」と伝えた。

韓国の場合「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が感染者数が急増する直前、最悪は通過したという悪名高い発言をし、政治的な反発を呼んだ」とし、日本については「安倍晋三首相は初期には事実上不在状態だった」と指摘した。

ニューヨークタイムズ(NYT)も13日(現地時間)、台湾・香港・シンガポールの事例に注目した。感染学者ベンジャミン・カウリン氏と感染学専攻大学院生ウェン・リム氏の寄稿でだ。「彼らはコロナウイルス防止に成功した。方法論はこうだった」と題した寄稿だった。

英フィナンシャルタイムズ(FT)も台湾の事例に注目した。16日付でFTは「1月26日に台湾は事実上すべての中国国籍市民の入国を禁止した最初の国になった」とし「SARSの教訓を台湾ほど効果的に実際の行動に移した国はない」と表現した。

韓国についてもドライブスルー検診など初期の新型コロナ拡大後の状況に迅速な対応をしたと評価した。FTは「台湾とシンガポールはウイルスを防ぎ、韓国・香港・日本は感染率を減らしたり拡大を遅らせたりした」と伝えた。台湾とシンガポールに最も注目したのだ。

とはいえ、初期拡大後の韓国の対応について海外メディアの評価は高い方だ。ワシントンポスト(WP)は17日付で「(米国でない)他の地域では良い信号もある」とし「中国を除いて韓国は初期段階で最悪の(新型コロナ)被害を受けた」とし「しかし攻撃的な対応を通じてパンデミック(世界的大流行)の中で模範になった」と評価した。

トランプ米大統領に批判的なWPの見出しは「韓国の新型コロナ成功ストーリーは米国が初期にどれほど失敗したかを強調する」だった。

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