【社説】韓国を襲った「コロナ不況」、実質的な民生救済策が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.09 14:27
新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)が本格的に世界経済に衝撃を与えている。今回の事態の震源地である中国の今年1-2月の輸出は前年同期比で17%以上も減少したことが分かった。その衝撃は、中国に対する輸出依存度が25%にのぼる韓国経済にそのまま伝播するしかない。新型コロナの感染拡大で、中国を中心に形成された世界サプライチェーンが崩れ、「C2(コロナ+チャイナ)の恐怖」が韓国経済を襲っている。
さらに韓国人に対する入国制限・禁止国が103カ国に増え、衝撃はさらに大きくなっている。この余波で国内主要企業は海外に出張できず、事業計画に支障が生じている。米国・イタリア・ドイツで予定されていた新製品博覧会も不発となり、サムスン電子やLGエレクトロニクスなど韓国企業の参加が難しくなった。このままでは今年の業績悪化は確実だ。米ブルッキングス研究所はこの事態が続けば韓国の国内総生産(GDP)が最小27兆-最大147兆ウォン減少すると予想した。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今年の韓国の成長率を1.1%と予想した。