【コラム】韓国、景気過熱時に使う政策使い不況をあおっている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.04 10:51
景気は長く見れば長期成長傾向を中心に回復→拡張→後退→収縮過程を絶えず繰り返す。だからと言って対策もせずじっとしていて構わないものではない。そのまま放置すれば市場の偏り現象などで過度なバブルや不況の沼に落ちる恐れがある。不況にともなう解決策は景気活性化政策だ。これに対し景気拡張期には景気抑制政策を推進する。
これが大恐慌を経験して誕生したケインズの「一般理論」(1936年)以降に定着した景気安定化政策の要諦だ。主に景気拡張期には景気加熱防止に向けた金利引き上げと為替相場引き下げ、税金引き上げなどの政策を使い、景気収縮期には景気低迷防止に向け金利引き下げ、為替相場引き上げ、税金引き下げ、規制緩和などの政策を使う。こうした政策は波及時差を考慮して先制的に施行することが重要だ。このように景気安定化政策をしっかり運用し低物価の中で長期間成長を持続する現象を「ゴルディロックス」という。最近の米国は2009年6月以降2019年12月まで126カ月にわたり過去最長の好況を記録している。