【コラム】獄中の朴槿恵氏、すべての状況を見抜いていた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.05 11:05
朴槿恵氏が前例なく親筆を通じて「正本」であることを認証したこのメッセージは一枚岩で文在寅政権の審判を夢見てきた統合党と中道保守にとって力強い千軍万馬にほかならない。一方、普段から朴槿恵氏を売って他の巣をかけると統合党を脅迫してきた大邱・慶北の議員はこのメッセージ一つで拠り所を失った。彼らがあのように仕えてきた朴槿恵氏本人が「他のことは考えずに統合党と力を合わせて反文連帯に出ろ」と厳命したのではないのか。もう大邱・慶北の議員は党の改革公認に承服して原点に戻ってやり直し、総選挙の勝利のために力を注ぐしかなくなった。寝ても覚めても「朴槿恵」で生きてきた人々の自然な帰結だ。
朴槿恵氏のメッセージを通じて明らかになった重要な事実がある。朴槿恵氏と緊密な関係であるようにその場凌ぎの新朴新党を作った政治家が実は朴槿恵氏と一言も会話もできない「かかし」であることが明るみに出たわけだ。ソ・チョンウォン氏、チョ・ウォンジン氏、キム・ムンス氏は朴槿恵氏のメッセージ発表の過程でいかなる関与もできず、一般国民と同様にニュースでしかメッセージを聞くことができなかった。