【現場から】福島の菅直人、大邱の丁世均…首相が行けば助けになるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.05 08:42
「いま私に首相の応対をしろとは…(現場は)どうなるのですか」。
東日本大地震が発生した翌日の2011年3月12日未明。福島第1原子力発電所の吉田昌郎所長(2013年に食道がんで死去)は東京電力本社との映像電話で口調を強めた。菅直人首相の突然の訪問を知らされたのだ。原発内のすべての電源が失われ、原子炉冷却装置が作動しない絶対的な危機状況で、現場責任者の吉田所長に出されたミッションは「首相を迎えろ」だった。