【コラム】トランプ氏の態度に気をもむ金正恩氏…「挑発は難しいはず」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.21 15:40
金正恩(キム・ジョンウン)体制の北朝鮮が中国発の新型コロナウイルスでふらついている。「一人の感染者もいない」(2月19日付の労働新聞)という公式立場にもかかわらず発病説が広がっているうえ、体制全般に次々と影響を及ぼしている。8日には創軍節記念軍事パレードが中止になったのに続き、16日には金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年死去)78回目誕生日記念報告大会も開催できなかった。金正恩国務委員長としては父の誕生日も祝えなかったということだ。
昨年12月末に労働党全員会議を開き、米国の対北朝鮮制裁長期化に対応した「正面突破戦」を宣言したが、新型コロナ非常防疫体系の稼働のためすぐに推進力を失った。金正恩委員長に対してトランプ米大統領が興味を失ったというワシントン発の報道が相次ぐ中、後見人の役割をしてきた習近平体制の中国は余裕がない。金正恩委員長の悩みが深まるしかない状況だ。