【コラム】韓国の55年生まれ、日本の47年生まれ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 10:47
どの国でもベビーブーム世代は社会のゲームチェンジャーだ。巨大な若年層人口は発展の原動力だ。大量生産・消費と納税の主役だ。新しい大衆文化の道しるべでもある。厚い若年層は人口のおまけだ。だが、少子化社会で高齢化が進めば荷物となる。次世代に年金や医療・療養の福祉負担を負わせる。1947~49年800万人が生まれた日本の団塊世代(2018年625万人)が代表的だ。1955~63年韓国のベビーブーマー(727万人)もそれに劣らない。今年55年生まれの71万人が65歳以上の高齢人口に入り、「2020年問題」が始まった。
中央日報の新年企画「55年生まれ、偶然におじいさん」に映られた彼らの人生は現代史のパノラマだ。高度成長期の働き手として今日の韓国を支えた。一人ひとりの老後は十人十色だ。年金が薄く恩恵の違いも大きくて人生第2幕はさらに分かれる。55年生まれの国民年金受給者は半分に及ばず、1人当たり月平均金額は52万ウォン(約4万8000円)だ。老後のない現役は55年生まれの明らかな流れだ。健康保険の職場加入者だけで4人中1人だ。老後に老後を準備する「過労」人生はわれわれの一断面だ。