韓経:英企業、サムスン電子を相手に「量子ドット」技術特許訴訟
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 09:00
サムスン電子のQLEDテレビの核心素材、量子ドット(QD)関連技術をめぐる特許侵害訴訟が提起された。QDは光を精巧に作り出すことができるナノメートル単位の半導体粒子で、エネルギー効率とテレビ画質を同時に改善できる素材。
関連業界によると、QD技術を保有する英国企業ナノコが14日、米テキサス東部地裁にサムスン電子、サムスンディスプレイを相手取り特許訴訟を起こした。ナノコは特許侵害による被害の補償を求めた。サムスン電子とナノコは2010年、LCD(液晶表示装置)モジュール素材技術に関連して協力を始めた。当時、ナノコはサムスンにQD関連の技術を公開した。
サムスン電子は2015年にQD技術が適用されたテレビを初めて公開した。2017年からはテレビのバックライトにQD素材フィルムをかぶせたQLEDテレビを販売している。この過程でサムスン電子が特許5件を侵害したというのがナノコの主張だ。