【コラム】韓国、個人の純金融資産10万ドルに増えてこそ日本を追える(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.18 08:12
世界各国の金融資産を比較調査した報告書が昨年末に発表された。保険会社アリアンツが毎年発表してきたこの報告書によると、2018年の韓国の総金融資産、すなわち銀行預金・株式・年金保険資産の合計金額は3兆2450億ドルで、名目国内総生産(GDP)の2.3倍だった。順位では世界10位で、国際通貨基金(IMF)の国別GDP順位12位より少し高い。
ところが内容を見るといくつか驚く点がある。まず、国民1人あたり総金融資産の規模が非常に低い。韓国の1人あたり総金融資産は6万3000ドルで、世界22位に下がる。米国(25万2000ドル)やスイス(29万6000ドル)の4分の1水準だ。シンガポール(15万2000ドル)、日本(13万1000ドル)、台湾(13万ドル)の半分にもならない。
総金融資産から金融負債を除いた純金融資産規模も韓国は1人あたり3万3000ドルだが、これは米国(20万5000ドル)、スイス(19万3000ドル)の5分の1水準にすぎない。さらにシンガポール(11万1000ドル)、日本(10万7000ドル)、台湾(10万9000ドル)の3分の1にもならない。他国と比較して1人あたり総金融資産も低い方だが、純金融資産ははるかに少ない。したがって同報告書は韓国を純金融資産5万ドル以上の高金融資産国でなく中金融資産国に分類した。日本やシンガポールと台湾はすべて高金融資産国と評価された。