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【コラム】元朝日新聞記者が見た『パラサイト』アカデミー作品賞受賞の意味

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.11 15:40
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今年ほどアカデミー賞が注目されていたことはなかった。韓国では当然のことだが、現在『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)が劇場公開中の日本でも同じだ。6部門でノミネートされていて受賞は予想していたが、作品賞は韓国映画だけでなく外国語映画としては初の受賞ということで世界的なイシューにならざるを得ない。

日本の友人も「本当に受賞したね!」「すごい!!」などなど、作品賞受賞の便りが伝えられると興奮してメッセージを送ってきた。同じアジア人としてうれしく思う日本人も多いようだ。

 
私はただ『パラサイト 半地下の家族』だけが特に素晴らしい韓国映画だとは思わない。ポン・ジュノ監督の過去作品も、他の監督の作品も素晴らしい作品はあった。100年を超える韓国映画の歴史が今回の受賞に達する力になったと考える。

アジア映画の中で世界的にまず先に注目を浴びたのは日本映画だった。アカデミー賞では日本映画の黄金期と呼ばれる1950年代の黒澤明監督の『羅生門』をはじめ、3作品が相次いで受賞した。今の国際映画賞(外国語映画賞)に該当する名誉賞だった。

2003年に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(長編アニメーション賞)、2009年には滝田洋二郎監督の『おくりびと』(外国語映画賞)なども受賞したが、作品賞はなかった。

『パラサイト』がカンヌ国際映画祭で受賞したパルム・ドール賞は、日本映画では1954年衣笠貞之助監督の『地獄門』から2018年是枝裕和監督の『万引き家族』まで5回も受賞した。それに比べると昨年『パラサイト』まで、これまで韓国映画に受賞作がなかったというのはとても遅い感がある。

カンヌ映画祭のような各国映画が競争する国際映画祭と英語映画が基本であるアカデミー賞は次元が違う。非英語の映画が作品賞を受けたことに対して、韓国映画関係者は「韓国の大鐘賞でベトナム映画が作品賞を受賞するのと似ている」というほど異例のことだ。

『パラサイト』のカンヌ・パルム・ドールとアカデミー作品賞の受賞は、芸術性と大衆性という2つの面で世界映画のメインストリームに韓国映画が根を下ろした象徴的な事件として記憶されるだろう。

私は20年くらい前に『風の丘を越えて/西便制』や『JSA』のような映画を見て韓国映画の魅力にハマり始めた。2000年代に急激に韓国映画産業が発展していく様子も目撃した。3年前、日本の新聞社を辞めて「映画を学びに韓国に来た」と言うと「どうして韓国? 日本のほうが映画産業が発達しているじゃないか」と聞く韓国人が多かった。

反面、釜山(プサン)国際映画祭をはじめ、韓国で開かれる映画祭を頻繁に訪れる日本映画関係者は韓国で映画を学ぶ私を羨んだ。映画祭だけ見ても韓国がはるかに日本より水準が高い。釜山映画祭常連の是枝監督は「韓国映画関係者はとにかく若い。活気にあふれる業界の雰囲気は最近の日本では見られないものだ」と話した。

韓国では2000年代に入り、映画産業を国家的に支援しながら大学などでも映画を学ぶ環境が作られていった。『パラサイト』だけ見ても、監督の演出力や脚本の面白さだけでなく、セットで撮影したとは信じられないほど精巧なCG技術など、その一つ一つの技術力は世界最高水準だ。

『パラサイト』アカデミー作品賞受賞は異例なことではあるが、これまで韓国映画の多くの努力と情熱がそれを可能にしたという意味で、受賞に値すると思う。韓国映画ファンとしても、同じアジア人としても、心から祝う気持ちだ!リスペクト!!

成川彩/元朝日新聞記者

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